求人内容と違う最悪な職場に派遣させられた話

求人内容と違う職場のトラブル
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私はこれまでバイトやパートや派遣などで、いろいろな職を転々としています。職を転々とする中で不快な思いや辛い経験を何度もしたことがあるのですが、その中で「訴えてやりたい!」と思ったほど、理不尽で苦い経験をさせられた出来事があります。

面接の時に説明された求人内容と違う!

当時仕事を探していた私は、求人情報誌で良さそうな仕事を見つけ、某派遣会社の面接をうけました。派遣会社の人の説明によると、派遣先はガラスを製造している工場で、仕事内容は手の平サイズの小さなガラス板の検品とのことでした。綺麗な室内での座り仕事で、ガラスに傷がないかどうかを確認していくだけの、いたって簡単で安全な作業だと説明されました。

私は突然意識を失って倒れてしまう恐れのある『てんかん』という病気を抱えていたため、職場環境や仕事内容の安全性には、人一倍気を付けて仕事を選んでいました。派遣会社からの説明を聞いて、「この仕事内容なら大丈夫そうだな」と感じたので、職場見学をさせてもらうことにしました。

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職場見学で目の当たりにした壮絶な光景

派遣会社で面接をうけてから2日後。職場見学の承諾が得られたという連絡が入り、派遣会社の人と見学に行く日時を決めました。そして職場見学当日。派遣会社の人に案内されてガラス工場の中に入ると、そこはお世辞にも綺麗とは言えない環境でした。

面接の時に「綺麗な室内での座り仕事」だと聞いていた私は、少し不安な気持ちになりながらも、そこの工場の人に挨拶をし、いろいろと説明を受けながら工場の中を見て回りました。

工場の中を見て回っていると奥に2階へ上がる階段があり、「あなたにやってもらいたい仕事は2階にあるんですよ」と言われて、2階にある小さな部屋へと通されました。そこの部屋では2人の女性が椅子に座り、小さなガラス板を検品しています。

女性が検品しているガラス板を工場案内してくれている男性が手に取り、「ここに小さな傷があるのがわかりますか?」と質問してきました。5枚ほど傷が見えるかどうかのチェックをされた後、「視力は問題ないようですね」と言われ、しばらく2人の作業風景を見たあと事務所へと通されました。

事務所で今までの職歴や手先は器用かなどの質問をされたあと、勤務時間・勤務日数・時給などの説明がありました。一通り説明が終わると、「どうですか? この仕事やっていけそうですか?」と聞かれたので、「はい、できそうだと感じました」と答えると、驚いたことにその場であっさりと採用が決定しました。合否の連絡は後日来るのが普通だと思っていたので、この即決には驚きでした。

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実際の仕事内容が求人内容と違うんですけど??

1階で行われていた仕事は、ガラスを加工したりカットしたりしていて危険な感じがあったものの、2階の仕事は説明されていた通り安全で簡単そうだったので、これならやっていけそうだと思っていました。

そして迎えた勤務初日。職場見学の時に言われた通り、2階の小部屋で小さなガラス板の傷をチェックする仕事をしました。ほんのかすかな傷というかスジのようなものでもNGになるため、意外と判定が難しくて手こずりましたが、慣れればさほど大変ではなさそうな仕事内容だったので、「これならやっていけそうだな!」と、初日はそう感じていました。

ですが2日目。しばらく2階で仕事をしていると、1階に行かされて、「ガラスのカットもできるようになってもらいたい」などと言われ、ガラスをカットする仕事を覚えさせようとするのです。その他にも大きなガラスを持つのを手伝わされたりなどして、職場見学の時に聞いていた話とは違う仕事をさせられました。

ガラスをカットする作業場では危険な機械や刃物が使われていますし、カットしたガラスの断面の鋭利さは、皮膚を傷つけるだけの威力があります。そのような環境下でもしてんかん発作を起こしてしまったら、大怪我をするような大惨事になってしまうかもしれません。私はその恐怖に怯えながらも、指示された仕事を拒否するわけにもいかず、その日は仕方なく仕事を続けました。

仕事を終えて家に帰ってからはもう仕事に行くのが嫌で辞めたいと思っていましたが、その日は辞めたいと言い出すことができず、仕方なく3日目も仕事へ行きました。

3日目もやはり、1階の仕事と2階の仕事を両方やらされました。小さなガラス板の検品作業だけと言っておきながら他の仕事をやらされていることへの不満。それに加えて発作が起きたら大怪我をするかもしれない不安とで心が折れそうになりながらも、仕方なく仕事を続けていると、派遣会社の人が様子を見にやって来ました。

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派遣会社の人に仕事を辞めたいと伝える

様子を見にやって来た派遣会社の人に、その場で話が違うと詰め寄る度胸はなかったので、「仕事が終わったら話したい事があります」とだけ伝えて、仕事が終わった後、電話をかけました。
電話をかけ、聞いていたのと違う仕事をさせられていること。その仕事が大怪我をする危険性をはらんでいることを説明し、「辞めさせていただきます」と伝えました。

なんだかんだと言い訳がましい事を言われて引き止められましたが、続ける気持ちは微塵もなかったため、私は辞めたいという姿勢を崩しませんでした。その姿勢に派遣会社の人が折れ、3日で辞めることとなりました。

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悪質な求人にご用心

電話で話した際、3日分のお給料は払うと言ったくせに、支払日になっても支払いはされていませんでした。非常にムカつきましたが、3日で辞めてしまった手前お給料の催促をするのは気が引けたため、結局もらえず仕舞いです。

3日分の労働力と通勤に使ったガソリンが、無駄になりました。痛い勉強代となりましたが、こんな悪質な派遣会社もあるのだなということを、学んだ出来事でした。

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■最後に半沢君からコメント

半沢君

派遣の仕事の内容が求人内容と違う

派遣で回された工場が最悪の環境だった

派遣労働者にとって、求人内容はかなり重要です。当記事のように持病のある方であれば、求人内容と違う仕事内容だと困る人も多いのではないでしょうか?

求人内容と仕事内容が違う場合、あなたは悪くありません。求人内容を偽ったり、昔の求人内容を使いまわしている会社側が悪いです。

求人内容と仕事内容が違う場合、怖くて自分の気持ちを伝えることが難しいでしょう。そういう場合は弁護士や公的機関、派遣会社に正直に相談することが大事です。

1人で抱え込むより、誰かに吐き出して誰かの考え方を取り入れた方が、あなたにとってプラスになるはず。

これから先も派遣社員として働いていくなら、今目の前の理不尽に立ち向かうことで別の職場でも経験を活かせるのではないかと考えてます。

私のLINE公式でもあなたの悩み相談を受け付けていますので、「怖いな~」とか「不安だな~」とか。ちょっとした気持ちでも大丈夫なので遠慮なく吐きに来てください。

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