横領の濡れ衣を着せられ歯科医になる夢を奪われた話

横領の濡れ衣お金のトラブル
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私は二度の大学生活を経て社会人として今を生きるちょっと珍しい人です。その一度目の大学で起こった腸の煮えくり返るようなお話をさせていただきます。

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横領の濡れ衣を着せられ歯科医になる夢を奪われた

私は某大学の歯学部に入学を果たし、それと同時に体育会系の部活に入部をしましたが、そこには主将・会計・渉外という役職があり、各部員に割り振られそれぞれの業務を活動と同時に遂行しておりました。

1年2年3年4年と無事にストレートで進学をしていく中で、私は渉外から会計に役職を変え、部費などの管理をすることになりましたが、しばらくしてとんでもない問題をこの部が抱えていることを知りました。

それはなんと部の銀行口座に実際にある残高と本来あるべき残高におよそ80万円の差があることでした。

いつどこであったのかは分かりませんが、過去に横領があったということです。

すぐに前任にその件を相談しましたが、「紙面でごまかせば何とかなるから大丈夫。俺もそうしてきたからさ。」と返され、それを信じるしかなく、年の瀬に控えているOBを交えた部の会議に備え、書類を作成していきました。

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歯学部というのはキャンパスのすぐ近くに病院があり、卒業したOBがその病院に勤務医として在籍するということが非常に多く、講義や実習もOBが行うことがほとんどで、自然とOBとの関わり合いが多く発生します。

当然部の先輩にあたる人も多く在籍していることから新入生歓送迎会や納会などといったイベントのために出欠席の確認をしたり、外に提出する書類の確認をしてもらったりすることも何度もありました。

そしてその人らにも部の先輩としての役職が割り振られており、顧問であったり相談役であったり監督であったり…私はその中の会計担当のOBと関わることになりましたが、先ほど述べた書類に関してあれやこれや相談しているうちに例の問題が露呈し、私が濡れ衣を着せられる対象となってしまいました。

ただでさえごまかすだけしか解決策がない状態であったにもかかわらず、問題がバレたことで濡れ衣を着せるが如く責め立てられ、徐々に私のメンタルはどん底へと落ちていきました。

しかしそうなってもとりあえずは書類を作成して会議に間に合わせなければならなかったので、死に物狂いでなんとか完成させ、会議が終わるまでもたせることに成功しました。

ホッとしたのも束の間で、問題について何度も会計担当のOBに呼び出され「お前が何とかしろ」「お前が悪い」と人格否定まで込められた罵声を浴びせられ続け、前任に相談するも大した救いはなく、濡れ衣を脱ぐ逃げ道がなくなっていきました。

学生という立場からすれば80万円という額は決してそう簡単に手に入れられる額ではございません。それをお前が何とかしろと言われ続ける中で救いの手も何もなく、朝から晩まで胃が痛んで仕方ないのにその場所に通い続けなければならない状態を想像していただければ私の当時の辛さを少しはご理解いただけるかもしれません。

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横領の濡れ衣を着せられ人格否定をされ続けた結果、逃げる(夢を諦める)ことを決意した

横領の濡れ衣を着せられ遂に年末を前にしてメンタルが限界を迎えてしまいました。涙をボロボロ流しながら両親に電話で「こんな大学にはいられない。このままだと自殺しかない。頼むから辞めさせてくれ。」と全てを打ち明け、父親から「死ぬくらいなら辞めていいから。」と理解を得られたことで、逃げるようにしてではありましたが、夢を諦めるのと引き換えにその大学を退学することができました。

その後はメンタルを正常に戻すべく精神科に通いましたが、そこで「適応障害」という診断を下されました。適応障害とは特定の状況や出来事がその人にとって非常に耐えがたく、気分や行動に支障をきたすというものです。

その状態を脱してからというもの、諸悪の根源である横領した輩、何も助けてくれなかった前任、そして原因を追究しようとせずに目の前にいる私に濡れ衣を着せてきた会計担当のOBに対する憎悪は何年経った今でも決して減衰することはありません。

いつ思い返しても腸が煮えくり返ります。

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両親がせっかく一生懸命働いて高額な学費を払って進ませてくれた医療の道、夢を部での濡れ衣という本当にしょうもない形で諦めさせられたのですから。正直名誉棄損されたことを訴えたかったです。

ただ、その後1年の浪人を経て全く違う新たな大学に進学することができ、歯学部とは違う刺激に溢れたキャンパスライフをおくることができました。更にはその学生である期間を利用して沢山の新たな出会いを生み出し、現在でも楽しむことができている趣味を発見できたのは結果としてその一件があったからだとも言えます。

憎悪が消えることはありませんが、人間性が欠落した存在と関係を持つことの危険性や使えない先輩や上司を持つと巡り巡って全て自分に回ってきてしまうことなどの経験を積むことができたことに関しては感謝しています。

また、この一件からは逃げることの重要性も身をもって学ぶことができました。自殺大国と言われるこの国では逃げることができずに命を絶たれた方がきっと多いのでしょう。私もそのうちの一人になりかけるところでした。しかし、逃げること(夢を諦める)で新たな生活を手に入れることができたのは事実です。逃げる選択肢(夢を諦める選択肢)もあるんだということを今現在悪しき環境にいる方が知ってくれることを願いつつ、このお話を終わりにさせていただきます。

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