あなたは奨学金を借りていますか?
学生支援機構の奨学金を利用したと想定される39歳 以下の奨学金制度利用者は約2人に1人となっています。(労働者福祉中央協議会アンケート2019参考)
なぜ、約2人に1人の確率で受給をしているのか。それには、日本全体の平均給与の減少、私立大学・国立大学の初年度納付金上昇が関係しています。
さて、本題に入ります。
私には同棲をし結婚を考えている彼がいます。しかし、このままだと結婚できそうにありません。
彼は、私立大学に4年間通っていました。現在、無利子と有利子合わせて奨学金が500万円程あります。毎月2万円返済したとしても20年以上かかります。彼は就職をしましたが、毎月の収入と生活費等を考えると貯金もままなりません。
結婚しても奨学金を払い続ける、子供も育てられない、車や家も買いにくい、病気になっで安易に病院にすら行けない…と、このような奨学金地獄に陥ると思います。
このままで、子供を産んでも育てられますか?同じように子供を大学に行かせられますか?私は子供が望むのであれば進学させてあげたいと思っていますが、だからといって子供にまで同じ目を合わせたくはない。これが素直な今の気持ちです。
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ですが、経済的に余裕がない家庭の子供たちが、全員学校に行くことを諦める必要はありません。
高校を卒業してすぐに大学にいく
この考えをやめるだけで選択肢がとても広がると思いませんか?
例えば、働きながら夜間の学校に通う、1度就職してから通う、通信制大学に通う、好きな事をしてから通うなど沢山あります。
大学には何歳から入っても全然おかしくありません。
友人の母親は、キャリアアップするために大学に行き始めましたが、周りは驚きました。「え?!その年で?!」と。しかし、これはおかしいことですか?
これに驚くような、社会がおかしいと思いませんか?私は、おかしいと思います。
他には、大学には行かず留学するという選択肢もあると思います。もし、留学をしてやっぱり大学に行き、学びたいという意思がでてくるのであればそれはそれで大学に行けばいいと思います。
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ただ、まだやりたいこともやる事も決まっていないのに関わらず、皆んな大学に行っているからというとりあえずの考えで行くのは、大いに間違っていると私は思います。本来ならば、大学に行くのは何歳でもどのタイミングでも、もしくは大学に行かなくても良いはずなのです。
そして、高校生というまだ社会に出たことがない人たちにとって奨学金=借金だと考えられる人がどれだけいるだろうかと疑問に思います。
実際、私は高校生の頃に、奨学金の説明を受けました。ですが、それが借金だとは意識しませんでした。みんな借りるから。大丈夫。私なら、友達なら、あの子なら…と。
でも、そんな訳はありませんよね。
親も社会に出ているのだから子供に言ってあげてほしいのです。奨学金=借金だからね。在学中もアルバイトをして少しずつでも貯めとこうねと。
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奨学金のことで親を恨む気持ちも凄く分かります
ネットで奨学金地獄と検索するとすぐ『奨学金 地獄 親 恨む』とでてきました。それはそれでおかしいとは思いますが、きちんと親が、きちんと説明をしていない家庭が、多いのだと思いました。
私自身は、母子家庭で母親に、大学に行って奨学金を返済できるほどの会社に勤められるの?と聞かれたときに「うん。」と返答できませんでした。進学クラスでしたので、進学はしたかったのですが、だからといって特別頭が良いわけでもありませんでしたので当時は、良い大学にいける自信がありませんでした。
その母親からの質問で、私は大学にいくことを辞めました。おかげで借金はありません。それから月日は流れ高校を卒業しました。私は、就職活動をしました。ですが、その時、社会が不合理なことに気づきました。
勤めたいと思うところ全て、募集要項に大学卒業以上と記載されていたのです。
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とても残念でした。奨学金が払えないから働きたいと思ってもこのような壁にぶつかるのです。このように、奨学金で苦しみ、奨学金が払えないからという理由で学歴で苦しむ人が世の中にはたくさん存在しています。
それでも、企業側は大卒以上を募集しています。しかし、企業側はそれに見合った給料を支払っていますか?
厚生労働省の平成 30 年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況では大卒男女計で206.7千円となっています。平均ですので、もっと少ない方もいると思います。この金額で果たして奨学金を払いきるのに何年、何十年とかかるのでしょうか。
そして、人は何のために働くのか。これは、人類の永遠の課題でもあると思います。
私は、社会のためでありお金のためでもあると思います。美味しいご飯を食べて好きな服を着て好きなところに行って…。たったこれだけの幸せが、奨学金というものでなくなってしまうは悔しいものです。
とても現代社会に不条理さを感じます。声をあげてこの社会を変えていきましょう。好きな事をするために働いてもいいのです。私たちで私たちの未来を守りましょう。