気楽に友達と交流できたり、見知らぬ人と知り合えたり。
SNSって、とても便利なものです。
有名なアーティストから返事があって感動したこともあります。
基本的には、SNSは「楽しくて素敵なもの」です。
しかし他者を攻撃するための武器としてSNSを使う人もいます。
「犯罪予告」「ストーカーまがいの行動」をしている人も見かけます。
汚い言葉で他人を攻撃しているアカウントを見かけるたび「腹が立っているだろうけれど、そこまでしなくても」と思ったものでした。
まさか自分が似たような被害に遭うなんて…。
これは、SNSで、ありもしないイジメをでっち上げられ、無理やり加害者にさせられた私の体験談です。
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突然、SNSで「いじめられている」という話をでっち上げられた
実名で使っているSNSでの話です。リアルでの友達も多数いますが、SNSでつながった人も多いアカウントです。
実に平和な日々を送っていました。「ラーメンがおいしかった」「寝過ごした」など、他愛もない話ばかりで、周囲も似たようなものです。
そんなある日のこと、友達から「これを見て」とLINEでURLが届きました。
リンク先を見てみると、顔見知りの女の子が私の実名を出し「いじめられた」とでっち上げの作り話をしていたのです。
共通のフォロワーが100人以上いる状態で、実名で晒されていました。
全身の血が引くような衝撃を受けました。未だに、あの感覚は忘れられません。「なぜ?」「いじめ?」と混乱しました。
いじめなど、ありません。でっち上げです。
知りあってすぐにフォローされ、その後に何度かSNSでのやりとりはありました。ただし、その程度です。
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もちろん世の中には、その程度の相手をいじめる人もいるでしょう。
しかし、私の件については「いじめなど存在しない」と断言できます。
会えば挨拶したり、話しかけられたら返事をしたり、という程度の相手なのに、いじめにあたる要素があるとは未だに思っていません。
証拠や、具体的に何をされたという話もなく、ただ「いじめられている」とだけ。
もちろん「でっち上げだ」と反論することも考えました。しかし、いじめている証拠がないように、いじめていない証拠もないのです。
ただ、そのころ、相手が他の人とトラブルになっていたのは知っています。さらに、実名で誹謗中傷されているのは私だけではありませんでした。他にも複数いたのです。
気晴らしなのか、気持ちが不安定なのかまでは、分かりません。ただ事実として、複数が似た状況でした。
偶然会えば写真を撮られてSNSに載せられていたようです。誹謗中傷は不定期で続きました。やがて、出かけるのも嫌になりました。
共通の知人から「いじめは良くない」「そんな人だと思わなかった」と連絡も来ました。直接連絡をくれた相手には事情を説明しています。しかし、相手が信じているかは分かりません。
そんな日々が、何年も続いたのです…。
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SNSで「でっち上げ」に遭った時の対処法
当事者以外は、それほど気にもしていないかもしれません。しかし突然「加害者」として扱われた私には、つらい日々でした。
SNSは便利で楽しいものだと考えていましたが、いきなり「とても怖いもの」に変わったのです。未だに怖いです。
自分が考えた対処法としてもっとも効果がありそうだと感じるのは「名誉毀損罪」で訴えること。
”刑法第二百三十条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。”
「その事実の有無にかかわらず」というところがポイントです。相手が名誉を毀損した事実は残っています。私は、いじめがあったかどうかにかかわらず、相手を名誉毀損で訴えることができたのかもしれません。
しかしSNSの運営に連絡しても、投稿の削除には至らなかったのです。それが引っ掛かりました。運営ですら相手にしないのに、法律のチカラを借りられるのだろうか、と。
悔しくて、悲しい日々が続きました。そのまま今に至ります。
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終わったのか正直なところ分かりません。再び同じことをされたら泣き寝入りしない可能性もあります。もう、でっち上げの「いじめ」によって他人に責められるのはごめんです。
現在もSNSでは似たようなことが起こっています。片側だけの話を聞けば、信じることもあるかもしれませんね。それがでっち上げとも知らず相手がひどいと同調する人も多々います。現実の問題として直面しました。しかし事実かは当事者にしか分からないことです。そんなときは、どうか、相手からも話を聞いてくれることを願います。
「でっち上げで嫌がらせをしようかな」と考えている人がいるなら、名誉毀損で訴えられる可能性を頭に入れておくべきでしょう。
本当にいじめられているなら相手に直接対処するべきです。SNSで他者を攻撃しても、お互いの溝は深まるだけに違いありません。
もう二度と同じ思いはしたくないです。また、他の人にも、「でっち上げによって加害者にさせられるような思いをしてほしくない」と思っています。