無視はパワハラに該当。半年間上司に無視され続けた私の体験談

無視はパワハラに該当職場のトラブル
この記事は約7分で読めます。

まさか自分がこんな目に遭うなんて思ってもいなかった。トラブルに巻き込まれた時、多くの人がそう思うのではないでしょうか。

過去に私は、職場で陰湿なパワハラに遭いました。その内容は半年間、上司から無視されるというものでした。当時、苦しんでいる私の姿を見て同僚が声を掛けてくれたのですが、その時に私はこう言ったのです。「転職して早々に、上司から100%無視されるなんて有り得ないよね。まさか自分がこんな目に遭うなんて思ってもいなかったよ。」

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

期待を膨らませての転職

私は40歳で設備管理会社に転職をしました。前職の経験を活かして現場にいる技術者のマネジメントをする仕事を見つけたのです。配属先は契約社員が約20人いる現場で そこにT部長がおられました。

入社してからの1カ月間は前任の主任から業務を引き継ぎ、その後はT部長の指導を受けながら仕事を進めていく予定でした。T部長は業界での経験が長く難関資格もお持ちでした。ですから、その時の私はT部長から専門的な知識や体験談などを教えて貰えるかも知れないと期待をしていたのです。しかし残念ながら、私の期待は入社日から打ち砕かれてしまいました。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

入社日の暗くて異様な挨拶

T部長が問題がある上司だという事は、入社日に分かりました。まず主任と挨拶をした時に「T部長は責任を部下に押し付けるタイプだから。かなり難しい人ですよ」と教えていただいたのです。入社日に、そういった説明を受けたので私は困惑しました。しかし気持ちを切り替えて、遅れて現場に出勤して来られたT部長に挨拶をしました。

私が事務作業をしていたところ、背後から声を掛けられたのです。

「君が○○君か?」「はい。○○です。よろしくお願い致します。」失礼が無いように私は丁寧に応えました。すると即座に「ああ、分かった、分かった。じゃあ、俺はもう行くわ。」これだけを言って現場を立ち去られたのです。わすか15秒ほどの短い出来事でしたが、この最初の挨拶で私はT部長に対して強烈に悪い印象を持ちました。目も合わさず声も小さく、まともな挨拶が出来ない。そんな人間が管理職であることに愕然としたのです。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

半年間のパワハラは、陰湿な無視

入社日からT部長に悪い印象を持ったのですが。覚えなければならない業務が多かったので、最初の1ヵ月間は嘆く間も無く慌ただしく過ぎました。そして引継ぎを終えて主任が退職されたので、その後はT部長から業務についての指導や指示を受ける事になりました。しかしT部長は3週間ほど現場に現れず、私は一人で右往左往しながら仕事をする羽目になったのです。

T部長は他の現場も管理されていたので《きっと他の現場で問題が起こっていて お忙しいのだろう》と私は自分に言い聞かせていました。しかし(これは後にその現場の社員から聞いた話ですが)当時その現場には問題が無かったので、T部長は新人の私がいる現場にいるべきだったそうです。つまり、T部長は明らかに私を困らせるように動いていたのです。

新人が技術的な業務を覚えながら20人の技術者の管理もしなければならない。なのに上司からは陰湿に無視され続けている。とても異常な状況でしたが、私は我慢をしました。協力的な社員に業務を教えて貰いながら、何とか仕事を進めていたのです。でもその後もストレスは膨らみ続けて、入社して5ヵ月後に私は頭痛や腹痛などの体調不良を起こし始めました。

もちろん無視をされていることを何度も会社には相談をしました。しかし改善はされなかったのです。会社もT部長に大きな問題があることを把握していたのですが、異動先も無く解雇もできないという事で、私は社長から「手が付けられないから、なんとか我慢してほしい」という説明を受けました。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

パワハラと向き合った休職期間

会社に相談しても状況は変わらず、T部長から無視され続けました。私が報告の書類を渡すと、他の社員がいる前でその書類を机の上に投げ捨てられたこともありました。後から振り返ると、それがパワハラであると分かるのですが、当時の私はパワハラであるという認識すら出来ない精神状態でした。反論すれば更に職場に居辛くなり失業するかも知れない。そう思うと家族の顔が浮かび我慢するしかなかったのです。

パワハラは本当に辛いものです。当然、部下の方が立場は弱いので理不尽なことでも我慢せざるを得ないのです。無視されるストレスと仕事量の多さに因って、私の体調不良はピークとなりました。そしてある日、苦しんでいる私の姿を見て現場の社員が声をかけてくれたのです。「それ以上、パワハラを受け続けたら更に体を壊すから。もう無理をせず休職した方が良いですよ

その社員は、こうも言ってくれました。「T部長がこの半年間してきた事は、明らかにパワハラです。必要であれば私が証人になりますよ。

社員からの優しい言葉を聞いて、私は自分が受けていたパワハラと向き合うことを決めたのです。すぐに病院で診察を受けて診断書を書いて貰いました。病名は自律神経失調症で、まずは1か月間の休職をしました。休職する間に体調を整えながら《T部長をパワハラで訴えて闘うか、それとも退職するか》を考えたのです。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

パワハラで法的に訴えたかったけれど、選んだのは退職

半年間も新人社員が体調を崩すまで上司から無視をされた。しかも他の社員がその状況を目撃していた。もしも訴えれば慰謝料請求ができたり、T部長の異動や解雇などが可能性としては有ったのかも知れません。しかしその時の私は気力体力が低下しており、また弁護士に相談する費用面での余裕も無かったので、訴える事は出来ませんでした。その時点では弁護士に相談することは敷居が高かったのです。もし気軽に相談できる制度やサービスのことを知っていたら訴えていたかも知れません。

休職中に冷静になれたお蔭で、T部長に対しての怒りは静かなる軽蔑へと変わりました。そしてパワハラを放置していた会社に対しても全く信頼が無くなっていました。もし仮に復職しても この会社から得られるものは何も無いだろう。最終的には、そのような判断をしました。会社と時間をかけて話し合いましたが、信頼関係は回復できず退職することを決めたのです。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判

新たなチャレンジ。そして今の思い

パワハラや退職に因って、私の人生計画は大きく狂いました。T部長から受けた陰湿なパワハラを今後も忘れることはないと思いますし、当然、許すこともありません。しかし、思い切って退職したことで体調は回復しました。そして新たな仕事にチャレンジすることも決まりました。

落ち着いた状態になれた今は、《職場などでハラスメントを受けてる人を守ってあげられる強い人間になりたい》と思っています。

自分と同じようなハラスメントを受けた人たちが救済される社会の実現を願い、今回、体験談を書かせていただきました。

拙文を最後までご覧くださりありがとうございました。

⇒パワハラの加害者の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判