女性の企業内での活躍を推進しようと、現在は国が一丸となって女性活躍を後押ししています。中には自らの立場を知ってか知らずか、私生活や仕事上のストレスを自己処理することができず後輩や部下に理不尽に八つ当たりする「パワハラ女上司」も一定数存在します。
新入社員としては鏡ともいえる女性管理職という存在を知ってか知らずか、恋バナをきっかけに心を開こうとした部下をパワハラによって退職に追い込んだ私の元女上司についての体験談をお話したいと思います。
この体験談を語ることにより、職場の女上司によるパワハラで心を痛めているあなた、どうしたら逃げることができるかわからないというあなたの参考になれば幸いです。
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外資系企業に巣くうパワハラ女上司
日系企業に勤務する人からすれば憧れの的として見られがちの外資系企業。私が出会ったパワハラ女上司は、一見華やかに見える外資系企業に巣くう管理職でした。
彼女は40代に見えないきらびやかな服装を毎日身にまとい、化粧もばっちり。表向きは男性社員や上司だけでなく、女性同僚・部下からも信頼が厚く、素早い判断力と実行力、統率力で部署の営業事務チームをまとめていました。
私自身も面接のときに彼女とも顔を合わせており、質問への明確な回答や人当たりの良さを感じ取り、彼女の元で外資系企業でのキャリアを積むことが楽しみでなりませんでした。
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パワハラきっかけは女子が大好きな「恋バナ」
入社後は、自分の仕事に慣れるまでにかなりの猶予期間をもらいました。また、わからないことも完璧なまでの指示でわかりやすく教えてもらい、私はすっかり女上司のファンになりつつありました。
今思えば、彼女の仕事に対するストイックな部分が彼女の上司からも評価されただけでなく、女性社員からも信頼があったのでしょう。
このように最初は良好な関係を築いていたのですが、入社して3カ月後に事件は起こりました。
残務処理のため残業をしていたパワハラ女上司、そして彼女の取り巻きの女性社員は「せっかくの機会だから飲みに行こう」と私に声を掛けました。私自身も、社内でより円滑に仕事ができる様にとりあえずの気持ちで参加しました。
そこで話題になったのが女性が大好きな「恋バナ」の話題です。
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最初はパワハラ女上司の彼氏の話でとても盛り上がりましたが、酔った勢いで彼女から私に「彼氏はいるのか」という質問がありました。当時、交際していた自慢の彼氏がいましたが、女性の妬みや嫉妬が恐ろしいものであることをすっかり忘れた私は、控え目に「はい…一応」と回答しました。
「彼氏いるんだ!写真ないの~?」
「え!観たい、観たい!!」
とよもや酔っぱらって上機嫌の上司+先輩の2対1状態となった私は、押しに負けて当時の彼氏の写真を見せる羽目になってしまったのです。今振り返れば、この時に「彼氏いないんですよ」とでもはぐらかしておけば良かったです…。今思えば「比較」されていたんだと思う
「へ~かっこいいじゃん!」
その時はそんなことを言っていましたが、内心彼女は私を比較対象に用いていたのかもしれません。
当時、パワハラ女上司は彼氏がいたものの、自分自身が「バツイチ」というステータスを持っていました。私からすれば、たとえバツイチだったとしても今こうしてステキな彼氏がいるのであればそれでいいじゃない!と思うのですが、彼女はそうではなかったのでしょう。
未婚で地味な見た目の私と当時の私の彼氏とのつり合いが余りにも合わないことにいら立ちがあったんじゃないかな、と今は思います。
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【何で突然⁉】些細なミスをカバーするどころか社内で罵声ばかりになる
パワハラ女上司に飲みに誘われてからしばらくたった後、私は仕事で発注ミスを犯してしまいました。もちろん、自分のミスは反省していますし、何より失敗して多くを学びました。ですがパワハラ女上司は私に対して突如社内に響き渡る大きな声で、
「どうしてこんなカンタンなこともできないの⁉これで製造に遅延が生じたらアンタのせいだから!!」
と怒鳴りながら注意をしてきたのです。
「怒られてしまう程のミスをしてしまったのだ、反省して次回は気を付けなければ」と当時は思ったのですが、これが彼女のパワハラの実態が明らかになった瞬間だったのです。
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私だけじゃなかった!人のいい若い親友女性社員にまでもパワハラ!
その後、彼女が事あるごとに自分の不機嫌をパワハラとして他の女性社員にぶつけている姿が散見されるようになりました。
当時、私と同じタイミングで部署に配属された新入社員の女性がいました。とても人当たりが良く、いつも笑顔を絶やさず、愛嬌のある方でした。ですが、彼女もミスを犯したとたんにパワハラ上司の標的になったのです。
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男性社員や上司にはいい顔、自分のお気に入りの女性社員には優しい
きっと他のパワハラ女上司に悩まされている人も同じ経験をしているのではないでしょうか?私が遭遇したパワハラ女上司は、男性社員や上司に対しては一貫していい顔を貫き通していました。
更に彼女は上司が在席している前では、私や新入女性社員のような罵声を浴びせるレベルでの注意を一切しないのです。
それだけではありません。同じ部署内でも自分がお気に入りの女性社員、そして同僚に対しては、絶対的に怒鳴るような怒り方はせず、喫煙室等ひと目のつかないところでフィードバックや注意をするのでした。
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【パワハラ女上司あるある】周りや上司に好かれているという実態
肝心のパワハラ女上司の上司である部長は彼女のことを有能な社員だとしていました。さらに、同じ部署の女性社員たちからは慕われ、チームの様なものも存在。同じ恋バナをしているのに若くてかわいい派遣社員に対しては説教も少なく、一緒に恋バナをする…。
こんな感じで、パワハラ女上司は常に周りから好かれているだけでなく、上司には期待されているのです。実際にパワハラの実害に遭っている私からすれば、精神が蝕まれる環境でした。
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次第に蝕まれる精神
「将来海外に関わる仕事がしたくて外資系企業のこの会社に入ったのに…。」
「でもまだ入って半年だし、辞めにくい。部長をはじめ、他の人はまだマシなのに。」
「他の外資系企業に行っても同じような女が上司としてのさばっているに違いない。」
そんなことを考える毎日。
一方で「私の物覚えが悪いから、上司を困らせているんだ。仕事をミスなくこなして彼女の機嫌を取らねば」という間違った方向に頑張り始める私。
そんな様子を見た法律を大学時代に学んでいた友人が、私に電話でこう言ってくれました。「そんなのおかしいよ!仕事辞めちゃいなって!でも、上司に好かれるパワハラ女だから、正攻法で退職をするのは良くないと思うんだ。」
外資系企業でのキャリアアップを断念した私は彼女のアドバイスを元に、パワハラ女上司から計画的に逃げることになったのです。
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パワハラを立証できない!限界が来た私が使った最終手段
パワハラ女上司が上司に評価され、部署内では慕われていることから、彼女に退職を伝えては本当に生き地獄でしかない。その旨を友人に相談した私は、彼女からある提案を受けました。
精神科医の診断書を入手し、部署ではなく人事部に退職願いを提出する、というものでした。