妊娠超初期の頃に交通事故で加害者に修理費用を全額押し付けられた話

妊娠超初期の頃に交通事故交通事故のトラブル
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妊娠超初期の頃に交通事故に遭う

あれは旦那と結婚して、しばらく経った頃の出来事です。

その頃は夫婦で私の実家の近くに暮らしていたのですが、実母が仕事中に体調を崩して病院に行き、その迎えが必要とのことで、車で指定された病院まで行く途中のことでした。

とある交差点で左折した時に、向かいから右折してきた車が停車せず、そのまま私の車に横からぶつかってきたのです。

その右折車の運転手は中年の男性(仮にA)、同乗者に女性が一人でした。通常は左折優先で、過失割合は右折した相手の方が多いはずなのですが、現場検証に来た警察官から私は「貴方も向かいの車に注意して、事前に止まったりすれば良かった」という注意を受けました。

少々納得が行かなかったのですが、病院にいる母の迎えに行かなくてはいけなかったので、それ以上の話し合いは一旦保険屋さんに任せることにして、その日は終わりました。

その時のAは、こちらの怪我の有無や車の状態を心配してくれたり、入っている保険と連絡先を素直に教えてくれたりと、至って普通の様子でした。

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加害者側の態度が一変「修理費はお前が全額負担しろ」と脅してきた

保険屋さんとの電話で、当初6:4くらいを想定していた過失割合は結局5:5となり、お互いがお互いの修理費用の半分を出すことになったのです。そのように話を進めてもらうよう保険屋さんに頼んだのですが、数日後にAから直接電話がかかってきた時の言い分が、

車は彼女(恐らく同乗者女性)のものだから、こちらは修理に保険を使わない。修理するまで車が使えなくて困る。今回の事故はそちらが悪いんだから、こちらにかかる修理費用は全額そちらが負担してくれ。貴方の保険屋にもそう説得してほしい」という、ふざけたものでした。

更に、「払ってくれないなら、人身事故に切り替える」とも。

事故時に共に怪我は無かったので、警察立ち会いの元で物損事故として処理してもらったはずなのですが、それを「やっぱり怪我をしていた」と申し出るつもりのようでした。私がまだ若い女だから、強く出れば言うことを聞くと思って舐めた対応をされたのでしょうか。

そもそも『彼女の車だから保険を使わない』だの、『修理するまで車が使えなくて困る』だの、そんなことは相手の勝手な都合なので、心の底から「知らんがな」としか思えません。

しかもあまつさえ『修理費用全額負担しろ、さもないと人身事故にするぞ』という脅しに近い要求。

それを私から保険屋さんへ言えとのたまう、相手のあまりの理不尽さに怒りが爆発しそうだったのですが、全額負担の約束はせずに一旦その場は曖昧に答えて電話を終わらせました。

そして保険屋さんに上記の内容を伝えた上で「相手に修理費用を出すにしても、絶対に過失割合5:5は譲りません。修理費用はこちらにも半分払ってもらいます。その方向で話を進めてください。それ以外は決して譲歩はしません。今後は私ではなく、全てそちらで交渉を続けてほしい」とお願いしました。

というのも、実は事故にあった数週間後に妊娠が発覚し、逆算すると事故があった時期はちょうど妊娠超初期だったのです。

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加害者の理不尽な態度に負けず、大切な我が子を守ることを決意

妊娠超初期〜初期は、赤ちゃんの心臓や脳などの重要な器官が作られる大事な期間で、流産の80%がこの期間に集中しています。つまり今回は、ちょっとしたことでも流産しやすい時期の事故だったということです。

もし少しでも大きな事故だったら、最悪流産だったかもしれないという不安と、加えてAの理不尽な要求と態度に腹が立ち、そのストレスでお腹の子に負担がかかりそうで、これ以上相手にするのも嫌だったのです。

その後しばらくは保険屋さんもAとの交渉を粘ってくれたのですが、最終的にAは電話に全く出なくなったそうです。旦那や実父は、裁判を起こすことも視野に入れるくらい、非常に怒っていました。

私が入っている自動車保険のサービスで、弁護士費用保証特約があるのでそれを使おう、と。しかし、その頃の私は酷いつわりで既に心身共に削られており、これ以上面倒なことで更にストレスがかかってお腹の子に何かあれば怖かったので、保険屋さんには、「自分の車の修理は保険からお願いします。相手は交渉に応じる気が無いなら、今後は放置でお願いします。修理費用も一切出しません」と最終判断を伝え、それで事故騒動は幕を閉じました。

子どもはその後、無事に生まれてくれました。

ちなみに、男性が車の所有者だと言っていた同乗者女性は、最後まで話し合いに出てくることは一切ありませんでした。

そして私に残ったのは、事故を起こしたことで等級が下がり値段が上がった保険費用の支払いです。

愛する子どもがいる現在ではあまり考えたくはありませんが、もしあの時妊娠していなかったら絶対に裁判を起こしてでも、相手に修理費用を請求したかったです。

子どもを車に乗せるようになり、あの事故以来は交差点での左折右折で対向車をしっかりと注意して運転するようになったのですが、今でもたまに事故のことを思い出しては、相手に腹が立って仕方ありません。

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