会社の退職勧奨でリストラ候補に選ばれた私

退職勧奨職場のトラブル
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会社は簡単に従業員を解雇できません。しかし、成果を出さない社員だった、会社の売り上げが厳しいので退職者を募りたいなど、正当な理由があった場合に限り会社は退職勧奨という行動を起こします。

退職勧奨とは、会社が退職を促すこと。「辞めろ」と強く言うのではなく、「辞めて違う会社に行ったらどうだ?」とやんわり退職を打診します。

退職勧奨そのものは違法ではありません。しかし、退職勧奨と言いながら退職を強要するように働きかければ、それはパワハラとみなされ違法です。

この記事では、強制的な退職勧奨を受けた私の経験談を語るとともに、退職勧奨を受けた際どうすべきなのかについて考えます。

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退職勧奨されて辞める人が続出

数年前の私はIT関連の会社で働いていました。私が入社した当時から、会社の経営はあまりうまくいっていなかったそうです。

あまり雰囲気のいい職場とは言えず、人の出入りが激しい職場ではありましたが、入社から8か月ほど経った頃から会社を辞める人が急増しました。会社の景気がいよいよ本格的に悪くなってきて、退職勧奨される人数が増えたのです。

また、非常に強引なやり方で辞めさせられると聞き、私は「自分も退職勧奨されるかもしれない」と己の身を案じました。

不安に駆られた私は転職活動を始めましたが、毎日残業をこなしながらの転職活動はなかなか上手くいきません。

そして入社から11か月経った頃、ついに私も上司に呼び出され面談を受けることになりました。

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ついに私も退職勧奨を受けてしまう

面談では上司から「入社してから少し経ったが、会社に馴染めていない」「人間性が低い」と言われ、「退職をおすすめする」と告げられました。覚悟していたこととはいえ、非常にショックを受けたことを覚えています。

何よりも1番ショックだったのは、理由をムリヤリ作り出し、こちらに非があるかのように語られたこと。当時の私には一緒にランチする同僚もおり、人間関係を粗雑にしていたわけでも、モラルを欠いた行動をとった覚えもありませんでした。

もちろん上司にもそう伝えましたが、上司は全く聞く耳を持たず、「3日後にまた面談しよう」と言われその日の面談はあえなく終了。それから3日置きに上司と面談するようになりましたが、告げられる内容は回を追うごとに厳しさを増していきました。

君は会社にいらないんだ。早く退職届を出しなさい」などと言われ、面談を受ける度に疲労困憊。ちなみに、度重なる退職勧奨や、退職届の提出を強要することはパワハラに該当しますが、当時の私は知りませんでした。

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退職勧奨を受け入れたら自己都合扱いになっていた

ついに心が折れた私は言われるがまま退職届を提出し、会社を辞めます。

ネットで少し調べると「退職勧奨は会社都合の退職になる」と出てきたので、「会社都合なら失業保険もすぐに出るし、何とかなるだろう」と考えたためです。

しかしその後、家に届いた離職票をよく見てみると、退職理由の欄が「自己都合」になっていました。本来ならば、離職票には「希望退職または退職勧奨」と表記されるはずです。

私は急いで会社に電話をかけ、離職票の退職理由が間違っていることを指摘すると、「退職勧奨を受けたという証拠があるのか?ないのなら自己都合だ」と突っぱねられてしまいました。

後から知ったことですが、退職勧奨で会社を辞めたにも拘わらず自己都合扱いにされてしまうことは珍しい話ではなく、会社を去る前にきちんと対策することが重要です。

強制的な退職勧奨をした会社にも恨みはありますが、よく調べずに軽率な行動をとった自分にも落ち度があったと後悔しています。

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退職勧奨されたら取るべき行動

退職勧奨を受けた人が取るべき行動はまず「証拠を残すこと」です。退職するか、しないかという問題に考えが向いてしまいがちですが、会社を辞めることは非常に重大なことなので、その場で決断することはできません。

最終的な決断は時間をかけて考えるとして、後々のトラブルを防ぐためにまずは必ず証拠を取るようにしましょう。

一番理想的な証拠はボイスレコーダーで面談の音声を録音することです。昨今はスマートフォンのアプリでも簡単に録音できます。

また、もしも辞めることを選んだ場合、提出する退職届は「一身上の都合で~」と書き出すのではなく「退職勧奨のため~」という書き出しで始めるようにしてください。

もしも自己都合退職にされても、ハローワークなどに証拠を提出すれば失業保険を早く受け取ることが可能です。しかし、退職勧奨は受け入れなくても全く問題なく、拒否することもできます。

会社を辞めたくない気持ちが強いのであれば、「もう暫くこの会社で頑張りたい」という意思を会社に伝えましょう。

急に仕事がなくなると生活が成り立たなくなってしまうので、一旦は会社に残る意思を見せ、在職しながら転職活動をしてもいいですね。

また、もしも私のように強制的な退職勧奨を受けた場合は、弁護士や労働組合に相談すれば対処法やアドバイスを貰うことができます。

私のように悔しい思いをしないように、万が一退職勧奨を受けたら正しい知識のもと行動してください。

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■最後に半沢君からコメント

半沢君

リストラ候補に選ばれた

新型コロナウイルスの影響で経済が悪化する中、リストラを余儀なくされた方は多いでしょう。

私も日々いろんな方の理不尽な体験談を発信する中で、リストラ体験談を耳にする機会が増えています。

人の出入りが激しい職場ならまだしも、定着率の高い職場でもリストラされる現実。コロナのせいで人材の流動がドンドン激しくなってきています。

リストラ候補に選ばれたら、まず不安が襲ってくるそうです。国や公的機関に頼れば食つなぐことは可能らしいですが、その間の不安との闘いが本人を苦しめます。

私のLINE公式でもあなたの相談に乗っています。まずは誰かに話して不安を和らげ、次の行動に移すエネルギーを蓄えることが大事かなと考えているので。

ちなみに私はWebマーケティングを長年やっており情報検索は得意なので、LINE公式で一緒に解決策を探せたらいいなと考えております。

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