引っ越して来たトラブルメーカーのAさん。最初は穏やかな人だと思われていた
私は夫と今のマンションに約30年 住んでいます。今から10年前に起こった近隣住民とのトラブルについて書かせていただきます。
近隣住民によるトラブルというものが世間には多いという事は 以前からテレビの報道などで知っていました。でも まさか自分がそのような体験をするとは当時は全く思っていませんでした。
住民トラブルの加害者となったのはシングルマザーのAさん(20代)で、小学生の子供さんと私の隣りに引っ越して来られました。服装や髪型などのファッションは少し派手でしたが、それ以外については目立ったところのない女性という印象でした。私が住むマンションは当時、既に高齢化が進んでいたこともあり、落ち着いた居住者が多かったので。「女手一つで子供さんを育てられるのは大変だろう」というような温かい目で、Aさんは他の住民から見られていたと思います。
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Aさんの問題行動は2つ。ゴミの出し方と犬のうるさい鳴き声
初めの頃は、特に問題無く過ごされていたAさんでしたが。入居されて3ヵ月ほどした頃から近隣住民を困らせる行動が目立ち始めました。まず1つ目がゴミに関するものでした。
本来であれば、ゴミは週に1度、決められた曜日にゴミ置き場に出すのですが その前日に出すことが続いたのです。またベランダにゴミを(ゴミ袋に入れただけの状態で)大量に置かれるので、悪臭も周囲に広がるようになっていました。
そして決定的に問題となったのが、飼われている犬の鳴き声でした。犬や猫などの飼育は規約で許されているマンションなので、飼育することに問題は無かったのですが。世話や躾が全く出来ていない状況でしたので、朝でも夜でも時間に関係なく鳴き声が煩くて とても困った状況になったのです。(時間帯によっては犬をベランダで過ごさせていた)
元々、ゴミの管理が出来ていない状況でしたので、それに犬の糞尿の臭いも加わり近隣住民に大きな苦痛を与えました。私は隣りに住んでいるので被害が最も大きかったのですが、離れた号室の住民からも苦情が出るほど酷い悪臭でした。
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改善せずに最後は開き直ったAさん。積極的に対応しなかった管理組合
最初に注意をしたのは、マンション管理組合の理事でした。「他の住民から苦情が出ているので、ゴミの管理とペットの飼育方法について改善してください」というような一般的な注意でした。
管理組合からの注意を受けて しばらくの間は改善が見られたのですが。1カ月も経つと元の状況に戻りました。そしてその後は〈注意されて しばらく改善して、また悪化する〉を繰り返す状況が続きました。根本的に改める気持ちは無かったのです。