「試し行為」。この言葉を初めて聞いたという人も多いかもしれません。
試し行為とは、その多くは幼少期に親から十分に愛情をもらえなかったことが原因で、大人になってからメンタルに異常をきたしてメンヘラ女となった女性が、依存相手としてロックオンした特定の人物に対し、その人物が自分のためにどのくらい献身的に尽くしてくれるかを試す行為のことをいいます。
試し行為をする程の重度のメンヘラ女は、おそらく境界性人格障害と思われます。自分と他人とのボーダーラインをうまく引くことが出来ない為、感情次第で他人に対し人間扱いとは思えない滅茶苦茶な要求をしてきます。
原因はやはり、幼少期に親と適切な親子関係が結べなかったことにあり、自己肯定感が異常に低く、常に強い虚無感に襲われているため、他人からは得られるはずのない「無限で無償の愛」を、試し行為によって満たそうとしてくるのです。こうしたメンヘラ女は、「ボーダー」と呼ばれることもあります。
きちんと自覚して精神科にかかっている場合はまだいいですが、多くの場合は自覚がありません。試し行為も、相手に悪意をもってしているわけではないのです。
あくまで愛情に飢えている上での必死の行為で、根は純粋な良い子だったり、懸命に生きているのが傍から見てもわかるので、そうしたメンヘラ女はたいてい力を貸したくなってしまうような魅力をもっています。
そうして周りの人間を振り回し疲弊させるので、そのたびに人間関係を崩壊させながら生きています。
私は、親身になって悩みを聞いていたために、かつて友人だったメンヘラ女から完全に依存相手としてロックオンされ、試し行為をされ続けた経験があります。今回は、私がされた試し行為について、お話したいと思います。
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メンヘラ女の底なしの要求。エスカレートしていく私への試し行為
私が20代の頃の話です。幼少期に母親が不倫して一家離散してからずっと金銭的、精神的に苦労しているというそのメンヘラ女を哀れに感じ、なにか力になってあげたいという使命感にかられてしまったのがはじまりでした。
人に「助けてあげたい」と思わせるのがメンヘラ女の生きる術ですから、私はまんまとその罠にはまってしまったというワケです。
最初は、たまに家に行って話を聞いたり雑談したりするだけでした。
すると、次第にメンヘラ女の方から私に頻繁に連絡してくるようになり、「気分が悪くて昨日からなにも食べてない」と連絡が来て、心配した私は食料を買って家に届けました。今思えばこれが最初の試し行為で私はすんなり応じてしまいました。
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するとその数日後、今度は「気分が落ち込んで布団から出られず会社に行けそうにない、会社まで車で送ってもらえないか」と言ってきました。たまたま自分の仕事も休みだった私は「いいよー」と、メンヘラ女を迎えにいき会社まで送っていきました。
人は自分を頼りにしてくれたり、人の役に立ったりすると、充実感を感じるもので、私はその時点ではまだ喜んでメンヘラ女に協力していました。
しかしそれは完全にメンヘラ女の思う壺で、いよいよ完全に搾取できると判断された私への試し行為は、それから徐々にエスカレートしていきました。
時には「資格の勉強をしてもっと自立してハツラツと生きたいのにお金が足りない」と言われ、メンヘラ女が立ち直れるならとお金を援助することもありました。
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しだいに頻繁にメンヘラ女の家に呼び出され、自分の仕事の時間を調整したり、睡眠時間を削ってまでメンヘラ女を会社に送迎していくまでに、試し行為はエスカレートしていきました。
ついには就寝している深夜の2時頃に着信が鳴り、電話に出ると「気分が落ち込んでるから今すぐ来てほしい」との驚きの試し行為をしてきました。その頃、メンヘラ女に振り回される生活に疲弊してきていた私は、「明日仕事だからさすがにこんな時間に行けない」と断りました。
すると、メンヘラ女は態度を急変させ「孤独に耐えられない。今から死ぬ」と言ってきたんです。ついに試し行為もここまできたかと唖然としました。万一本当に死なれたら、「助けを求めていたのにお前が見捨てたせいだ」と私が周囲に責められるのではという恐怖に襲われ、深夜2時過ぎにメンヘラ女の家に車を飛ばし、その大きな試し行為に応じてしまったのでした。
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その後は私の生活のすべてをメンヘラ女に振り回され、脳内を支配され、だんだん私は正常な判断ができなくなっていきました。ほぼ毎日、昼夜問わず試し行為をされ、それに応じないと、激高して「こんなに困っているのに助けてくれないなんてお前はありえない最低の人間だ!」「耐えられないから死ぬ」と脅され罵られ、精神的にボロボロになり、もう逃げたい、離れたいと心底思うようになっていました。
這いつくばるようにメンヘラ女のもとへ行くと、あれだけ罵倒していたのが嘘のように、「わーい来てくれたあ」と機嫌が良くなる、を延々と繰り返す、私にとって地獄のような生活でした。
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もはや泥沼から抜け出せない!試し行為の末の危険な共依存の関係
ボロボロにやつれ果てていた私は、いよいよ周囲にもメンヘラ女の元へ行くのを引き留められるようになりました。
本心ではもう関係を断ち切りたいと思っていたので、いつものように夜中に来てほしいと試し行為があったとき、「もうこれからは行けないよ」と断りました。
予想どおりさんざん罵倒してきましたが、いつもとは少し違うと悟ったメンヘラ女は、「あんたなんかもういい。」と言って電話を切りました
その後すぐにまた着信がきて「友達のAちゃんに今からきてもらうことにした。あんたに見捨てられたと伝えておいた」と言ってきたんです。
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この時私がすぐ感じたのは「違う!苦労してここまでメンヘラ女を守ってきたのは自分だ!」という強い嫉妬心でした。
自分でももう完全に正常な思考ではないことはわかっていましたが、穏やかでいられなくなり、結局メンヘラ女の元へ車を飛ばしてしまったのです。繰り返される試し行為の末、自分もメンヘラ女に執着してしまうという、まさに泥沼の共依存の関係に陥りました。
もはや、メンヘラ女は麻薬のようでした。一緒にいると辛いだけなのに、突き放すとメンヘラ女の孤独で哀れな姿が目に浮かび、罪悪感に苛まれてもっと辛くなり、結局試し行為に応えてしまう。
メンヘラ女の顔を見るとウンザリする自分と、どこかホッとする自分がいました。どのみち苦しいなら、いっそこのままズブズブと泥沼にはまっていた方がいいとさえ思ってしまっていたのです。
共依存になると、視野が狭まり、他の正常な世界が目に入らなくなります。自分でも今思えば、当時はなにもかもが異常だったんだと感じます。
心身ともにやつれ果てた私は、このメンヘラ女を殺して自分も死ぬしか、もう逃げ切る道はないとさえ考えるほどに追い詰められていました。
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共依存の地獄から抜け出したたった一つの方法
ついに私は、自分の普通の日常を取り戻すために覚悟を決め、メンヘラ女の元へ行き「これからは二度と会わない」とだけ伝え去りました。その後おぞましい数の「死んでやる!」という留守電にも耐えぬき、二度と連絡を取ることはありませんでした。その間、まるで麻薬を断ち切るような苦しみでしたが、それを通り越して日常を取り戻したとき、びっくりするほど空が青く感じたのを、今でも忘れられません。
以上が私の実体験です。
もしこの記事を読んでいる方の中で、まさに今同じような試し行為にあっている方がいれば伝えます。また周囲にそういう目にあっている人がいたら、ぜひ伝えてあげてほしいと思います。
試し行為をしてくるその女性は、本当に悲しいですが「元は純粋でいい子だったという過去をもつゾンビ」です。
優しいあなたには辛いでしょうが絶対に助け出すことはできません。アリ地獄に引きずり込まれている状況を認めて、周りの意見に耳を傾け、自分の本当の気持ちに従えば、必ずまた笑顔の日常を取り戻すことができます。強い心を持ちましょう。
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■最後に半沢君からコメント
「メンヘラの試し行為に悩まされている」
メンヘラは境界性人格障害・ボーダー・パーソナリティ障害・モラハラ・回避依存症の傾向が強く、他人に自分の価値観を平気で押し付けてきます。子どもが親を独り占めしたいと思う気持ちが、大人になってからも表れている状態です。
試し行動は特に男女間で表れやすいようです。彼氏・彼女の関係性とか。今回の体験談は女性同士でしたけど。親子間・友達間・職場の人間同士で表れる例もあります。男性同士の例はあまり聞いたことがありませんが。
ちなみに私も過去にメンヘラ女と関わって面倒くさくて連絡を無視していたら「死ね」ってメッセージが来ました(笑)いや、お前が死ねやって思いましたけど。だいたいそういうやつほど、一方的に悪口を言ってブロックして逃げるんですよね(笑)
私はいつまでも親や環境のせいにして自分で何もしようとしない人間に発言する権利はないと考えているタイプです。
メンヘラの餌食にされる人も必要とされたい欲求が強すぎるせいで、メンヘラと共依存の関係になってしまいます。メンヘラ側もメンヘラの餌食にされている側も、自分の欲求と向き合っていかないと何も解決しません。
人間であれば誰でも必要とされたい欲求はあります。私もです。ただ、私はメンヘラには自分の労力を割きません。全く価値を感じないので。
虐待とかDVを受けて育ったから仕方ない?いや、虐待やDVを受けて育っても、他人に依存せずに自分の足で立って頑張っている人を私は知っています。
とにかく環境や親のせいにして現状に甘えるタイプは総じて嫌いです。自分を変えるために積極的に心理カウンセリングに通って自分を変えるなど、周りに迷惑をかけない生き方を選択できる人が増えるといいなと考えております。
※ちなみにネットでは「超自立男性の試し行為」というキーワードの検索数もあるので、自立しすぎず程よく甘えるぐらいがちょうどいいのかなと思います。