交通事故で濡れ衣を着せられ加害者にされた実話

交通事故の濡れ衣交通事故のトラブル
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ある日突然、交通事故の濡れ衣を着せられ加害者に・・・

ある寒い秋の日、車を運転していた時のことです。家の近くの下り坂で止まった時、スマホが座席の下に落ちてしまいました。パーキングブレーキとサイドブレーキをかけて、スマホを取ろうとしたんですが、車が「ずるっ」と前へ滑ってしまいました。サイドブレーキの入りが甘かったのかもしれません。その時は、「前の車と車間距離がずいぶん近くなっちゃったな」と思っていました。

そうしたら突然、前に停まっていた車のオバサンが、めちゃくちゃ怖い顔で降りてきました。そして、「あんた車ぶつけたでしょ!今すぐそこに停まりなさい!」と言われました。

「えっ?」と思いました。音も衝撃も何もなかったのに。でも、そのオバサンがものすごい剣幕だったので、それに押されて、近くの駐車場に車を停めました。

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ヒステリックなオバサンに理不尽な濡れ衣を着せられる

交通事故の被害者と加害者って、自然と車を並べて停めますよね?でもなぜか、そのオバサンは、こっちからは見えない、離れた場所に車を停めて、こちらの車の方に寄って来ました。

そこからは、警察が来るまで延々怒鳴られ続けました。一瞬スマホを取りに車の中に戻ったら、「加害者なんだからずっと外で立ってろ!」と言われたり。こっちは「すみません」「本当に申し訳ないです」と何度も謝ったのに、「謝罪の一言もないのか!」と言われたり。それには「ヤバい、このオバサン頭おかしいかも」と思い、たまらず父を電話で呼びました。

しかし、私の車には事故のあとらしい傷は全くなかったんです。やってきた警察官がそれを指摘しようとしたからか、オバサンは警察官にも何やかやと怒鳴り始めました。警察官は、面倒を避けたいと思ったのか、「ああ、(私の車の)ここに傷がありますね」などと言ってそそくさと帰っていきました。

そしてオバサンは「加害者の車って傷つかないのよねえ、こっちはバンパーが落ちかけてるっていうのに」などと言いました。

今考えると、「そんなわけあるか!」と思います。

どれどれ、と父がオバサンの車を確認しに行ったら、オバサンは父に対しても怒鳴り散らし始めました。父は応戦することに気を取られて、オバサンの車を確認することができませんでした。

そして普通、交通事故の加害者と被害者は連絡先を交換するものですが、そのオバサンは、「あんたたちなんか信用できないから」という謎の理由で、名前と電話番号しか寄越しませんでした。こっちの名前、電話番号、住所、車のナンバーを書いたメモを受け取った上で、です。

結局、私のカウンセリングの領収書がぴらっとみえたのがきっかけか、オバサンは「障害者に運転なんかさせるな!」と捨てぜりふを残して去っていきました。

冷静に考えると……

今考えれば、完全に「濡れ衣を着せられた!」と思います。

確かに、あの時私の車が「こつん」と当たったのかもしれません。でも、こっちの車に傷一つないのに、あっちの車のバンパーが落ちかけるなんて、ありえないことです。全ては、あのオバサン自身が前に起こした事故で出来た車の傷を、私のせいにして、保険金で直す魂胆だったんだと思います。

それを隠すために、オバサンは私や父や警察官に、延々と怒鳴り続けたんです。私も怒鳴られ続けた恐怖で、頭がマヒしていたようで、そんな簡単なことに気づけませんでした。

事故で怒鳴られ続けたために……精神的苦痛

後から知ったのですが、とんでもないことに、そのオバサンは人に怒鳴り散らすのがシュミでもあったみたいです。保険会社の担当の女性も、そのオバサンに怒鳴られ続けて、メンタルをやられたそうで、担当替えになりました。

また、そのオバサンの修理会社のディーラーが、たまたまうちと一緒だったので、ディーラーの人にそれとなく聞いてみたら、「私もあの人は大嫌いです」と言っていました。

そんなに周りの人に怒鳴り散らす人生、楽しいんでしょうか。まあ、そのオバサンも家庭内の事情でストレスなど抱えていたのかもしれません。でもそのストレスをぶつけられた周りの人たちの迷惑はハンパじゃありません。

私も、事故から数ヶ月間、私は、「あのオバサンが電話してきたらどうしよう」「あのオバサンが家に乗り込んできたらどうしよう」と怖くて仕方ありませんでした。

そして、事件の真相に気づいた今、怒りで頭がいっぱいです。

できることなら、警察官に、まじめに、現場検証のやり直しをしてほしいですが、もう証拠が残っていないので、それもできません。もし、ドライブレコーダーをつけていたら、ぶつかる前からオバサンの車のバンパーがどうなっていたか、映っていたかもしれません。

お金に関しては、保険会社が騙し取られた形になるので、私に被害があったわけではないんですが、事故に遭った時と、その後の精神的苦痛は耐えがたいものでした。

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交通事故の濡れ衣を着せられないために

さすがにこんなタチの悪いオバサンがそうそういるとは思えませんが、交通事故は「被害者」より「加害者」になった時の方が怖いです。

自衛のために、今すぐドライブレコーダーをつけることをオススメします。前方か、全方向を撮影するものがいいと思います。相手のナンバーまで映る高性能なやつがおすすめです。「証拠」を残しておけば、後でおかしなインネンを付けられなくて済みます。私は、事故の後さっそくドライブレコーダーを設置しました。

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