
一切仕事をしなくても会社に行くだけで給料がもらえる、いわゆる「窓際族」。窓際族と言われている働き方は、一見するととても魅力的に感じられるかもしれませんが、実際はそんなことありません。
周囲の人が忙しそうに働いている中、自分だけ何もすることがないとなると、とても居心地の悪い思いをするはずです。
また、「自分が何か仕事をすれば迷惑になる。なぜなら自分は無能だからだ。」と間違った方向に自分を責め、最悪の場合心が壊れてしまいます。
今回は、ほんの些細なことがきっかけで窓際族に追いやられた私の友人の話です。
学生時代、勉強ができ明るかった友人は、会社で窓際族に追いやられて心を病み、現在も療養しています。窓際族に追いやられたらどうするのが正解なのでしょうか。
友人が窓際族に追いやられた理由と経緯
営業事務として大手商社で働いていた友人。そんな友人が窓際族になった原因は、上司と折り合いが悪かったことでした。
入社当初から馬が合わず、やっていないミスの犯人にされたり、嫌味を言われたりしたことが一度や二度ではなかったそうです。それでも友人は耐えながら仕事を続けていましたが、いつからか上司の嫌がらせの方向が変わりました。
友人は徐々に仕事を任せてもらえなくなり、窓際族に追いやられるようになったのです。
営業事務はパソコンを使って行う業務が多いそうなのですが、友人は上司の許可がなければパソコンに触れないというルールになっていました。そして与えられる仕事といえば、重たい資料を運ぶ、数える必要のない輪ゴムの本数を数えるなど、単純かつ無意味な仕事だけ。
最初のころは、同僚や先輩が気を使って仕事を振ってくれたこともありましたが、上司から厳しく注意されるため、次第に誰も友人を助けなくなったと言います。
友人は窓際族の状況を変えようと奮闘した
次第に単純な仕事すら与えられなくなり、友人は始業から終業までずっとパソコンを眺めるだけの完全な窓際族社員になりました。
そんな状況を何とか変えようと、友人は「何か手伝えることはありませんか」と上司に何度も声を掛けたそうですが「何も仕事をしないのが君の一番の仕事だから」「お願いだからじっとしてて」「どうせ何もできないだろう」など、酷い言葉で返されたそうです。