現在では保険というもの、終身保険よりも医療などを中心にしたもののほうがメジャーになっている感があります。
でも一昔前はと言うと、やはり終身保険、死亡保険などがメインだったのです。
加えて保険会社の数も少なく、いわゆる大手保険会社しか選択肢がなかったという、ある意味売り手市場だったことも事実です。
結果、随分と個人の契約は軽く見られていたんですよ。
⇒接客態度の悪い社員の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判
保険会社の営業マンに嘘をつかれた
私がその保険に加入したのは、かなり若い頃でした。いわゆる縁故関係からその保険会社に両親やその親族も加入していたんです。
なので私もそこに入るのが当たり前、という空気がありました。
ある時、母親の顔なじみの営業さんが持ってきた保険に、母が興味をいだいたのです。そして私に加入を勧めたんです。
その営業さんの言うには、今からかけ続けた場合60歳から毎月12万円が月々払われるので、大変にお得だということでした。
まあ当時は私も若く、特に保険とか興味はなかったのですが、確かにそれはお得だろうと思い、加入することにしたのです。
しかし、長年に渡って保険金を支払っていると、ちょっとおかしいかもと言う疑問も湧いてくるわけです。
ひょっとしてこれで、本当に60歳から20年間、毎月12万というお金がもらえるのだろうかとい疑問です。
とは言えまだ保険会社を信じていた、当時は純真と言っていい状態だったので、そのまま支払いを続けていました。
今考えてみれば、怪しいと思いつつ怖いので、見て見ぬ振りをしていたのかもしれません。そしてその疑問は、現実になってしまいました。
⇒接客態度の悪い社員の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判
60歳まで保険金を支払い続けたのに、満期金額だけしかもらえないことが判明
満期前に、満期の金額だけの受け取りになると連絡が来たのです。かけ始めた時の利率が下がったので、結果当初の見込みは実現できないと言うんですね。
正直、契約書をよく見てみれば、虫眼鏡が必要なほどに小さな文字で、そうした危険についても記述がありました。
でも営業担当は、そう言った危険に対する説明は、一切しませんでしたね。記憶だけは良いのです、私は。
そんなこともあり、このまま引き下がるのは我慢できないと、一言でもクレームを入れようと思ったわけです。
⇒接客態度の悪い社員の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判
幸か不幸か、その保険会社の支店が近くにあったので、一言でもと出かけたわけです。
保険会社へクレームを言いに行った結果・・・
窓口で大体の説明をしたところ、では担当に変わりますということで、中年の男性が出てきました。
保険契約をしたときに、営業が書いた見積もりなども残っていたので、それを見せつつクレームを入れたものです。
とその男性社員、「こう言ったクレーム入れる人って、本当にこう言った見積もり取ってあるんだよねえ」とバカにしたような口ぶりで言ったんです。
何だこの社員、いくらなんでも最初の一言がそれって、対応悪すぎるだろうと頭にきたのは当然だと思います。
「こう言った保険の場合はね、利率によって当初の見込みが覆ることがあるって契約書にも書いてあるんだけどね。よく読んだの?」
そんな事も知らないのか、これだから素人は、と言う口調でした。
契約書にはそうなっていても、当時の営業はその点についてははっきり言わなかったし、こういう見積もりを出してくれたんだけど、ととりあえず追求しました。
私としては、そう言った営業をしているということ、営業をさせているということに対して、謝罪をしてほしかったんです。
しかしそのクレーム担当はなおも続けて言うのです。
「だいたいそんな昔の契約の時の担当なんて、もうとっくに会社は退職しているし、それにこっちは責任は負えないな。その営業が勝手にやったことや言ったことまで、会社としては責任取れないですよ」
堂々と恥ずかしげもなく、言ってくれました。
当時の営業がそうした説明をしたことについては、申し訳ない、の一言が出ればまだマシだったのに、それもなしです。
ある意味大会社ならではの、クレームについての対応の悪さです。こっちが強いんだから、そっちは大人しくしてろって上から目線です。
いい加減頭に血が上ってしまったので、逆に声が出ませんでしたが、それでも言わずにはおれませんでした。
「これってある意味詐欺ですよね。実際に営業が言ったことは、60歳から月々払うってことですよ。でもこの長期間保険金払い続けて、結果満期金額だけってほとんど詐欺じゃないですか」
そうしましたらその男性社員、吐き捨てるようにまた鼻で笑うような態度で言ったものです。
「訴えたいなら訴えたら?どうせ勝てないけどね」と。
この野郎と思っても、飛びかかるほどまでは理性が飛んでいませんでした。
加えて、この男性社員の口臭がすごくて、ここまで話をするだけでももう苦しいほどだったってこともあります。
窓口対応の社員でこれは、正直ひどすぎますよね。対応だけでなく、そうした身だしなみもひどすぎたんです。
ひょっとしたら、クレームをつけに来た客を追い払うために、この口臭のひどい社員をクレーム担当にしたのか、とさえ思いました。
こっちがまだ席についているのに、さっさと席を立ったその社員、後ろ向きになった途端に呟いたのです。
「全くこう言った馬鹿げたクレーム多すぎる」
年の行った客だから聞こえないと思ったんでしょうが、私は地獄耳です。ちゃんと聞こえました。
これ、録音でも出来たらもしくは誰か一緒にいる人が聞いてくれていたら、名誉毀損の方で訴えられたんですがね。
⇒接客態度の悪い社員の悪事を弁護士に相談したい人におすすめ!「弁護士保険」を使ってみた口コミ・評判
保険会社の対応が悪いこともあるので、念のため録音レコーダーを持参しましょう
この最悪のクレーム対応をした保険会社、日本に住む人なら誰でも名前は知っている大手の会社です。
まだあまりライバル、特に海外の保険会社が多く参入する前のことだったので、出来たことですよね。
まあこの後、この会社の保険については誰に対してもこの話をして、ここで保険契約しないように勧めています。
そして私はと言うと、それ以降のこうしたクレームに関する話し合いの場では、必ず録音を準備して臨むようにしているのです。